ナチュラルワインの発祥地『ボジョレー』の自然派ヌーボーとは?11月第三木曜日解禁

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ガメイの早飲み出来る特性を生かしヌーボーは世界的人気に、しかし大量生産から工業的に造りになり次第に人気を落とす

そのように各地区のよって微妙に土壌が違い味が違う、そういう深いポテンシャルがある地区なので昔から良いワインが出来た。ガメイのワインは軽やかでアルコールが9~10度で低くて飲みやすい、昔近くにマンガンを産出する鉱山があり水代わりに(水は鉱物で汚染されているので)ボジョレーを飲んでいたという歴史

早く飲めるという特性からヌーボーが人気で次第に工業的な造りに

カベルネソーヴィニヨンとかピノノワールは収穫してすぐに飲めないがガメイはすぐ飲めてしまう。1951年以前はフランスでは新酒12月15日が解禁日、ボジョレーが国に申請してこの地区だけ11月から新酒が飲めるようにした、1985年から11月第三金曜日にボジョレーヌーボーの解禁日が決まった。ボジョレーの人々は早く飲めるというマーケティングを始めた、それが素晴らしく当たって世界中に広まっていった、近くにフランス第二の都市「リヨン」もあり、造れば作るほど売れるようになったので次第に大量生産指向で工業的な造りになっていた。

化学除草剤と肥料で微生物がいなくなり良い葡萄が取れなくなった

それ以前1960年より前は馬や桑で耕していましたが先程の理由で大量生産に向かい、葡萄を効率的に造るためにに化学除草剤を使った、結果として畑に微生物がいなくなってしまった。

微生物がいなくなると土中の根っ子に栄養を与えるためものが無くなるため化学肥料を撒いた。

化学肥料は微生物と違い栄養は表土にしか残らない、そのため根っこは本来下に行くべきものですが、その栄養を求めて根が逆に上の表土に向けて伸びる。本当は根の下のほうに昔の岩盤があり海の時の石灰岩とか、火山岩などの岩盤がある、その地中の諸々のものが葡萄に入らなくなった。さらに微生物である野生酵母ももちろんいなくなった。そういう畑で収穫された葡萄は化学肥料の影響で余分に水分を吸って水っぽく一度殺菌して使う、それで酸化防止剤入れて酵母いれて他の補助剤も使って発酵させる、

例えばその風味は乾燥酵母で造れる、それ向けに300種類ワイン用のものが販売されており、その中にはその名もズバリ「プリムール」というバナナ的な香りを出すものがあり多いに使われた。またフランボアーズとかイチゴの香りを出す酵母もあり何の香りでも作れるようになっている。そういう方法では間違いないワインは出来るけど、葡萄の味わいやテロワールの味わいはしない

それらの状況が続き本当に良い葡萄が取れなくなった、テロワールを生かしたワインも無くなった。ボジョレーの自然な栽培農家は1960~1980年はほぼゼロに3000軒ほどの栽培農家が全て工業的な造りになってしまった。

美味しくないことで工業的ヌーボーの行き詰まり

工業的ワインの行き詰まりも起こった。マーケティングを大々的に行いバブルのときは世界中で飲めることが出来るようになった。日本では緯度の関係で一番早く飲めるということで人気が上がり空港でパーティーやったり盛り上がったけ、けれど飲まれたのは工業的なボージョレヌーボーで結果として美味しくないのでは飲まれなくなってきた。頭が痛くなるという悪評も広まってしまい結果としてガメイとかボージョレの悪いイメージも付くことに。

次のページ 昔の造りを取り戻す「マルセル・ラピエール」が登場

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