日本酒と料理酒 二つの違いやそれぞれのメリットについて解説

和食のレシピには、材料に「酒」とだけ書いてあることがよくあります。

こういうときは日本酒と料理酒のどちらを使えばいいのか、どちらでもいいのか、迷ったことがある人は多いのではないでしょうか。

実は、日本酒と料理酒は、成分やメリットなどに様々な違いがあります。

今回の記事では、「日本酒と料理酒の違い」をテーマに解説します。

共通するメリットや、一方にしかないメリットについて知ることで、より自分らしく料理を楽しんで下さいね。

目次

【1】日本酒と料理酒の違いとは?

最初に、日本酒と料理酒の3つの違いについて解説します。

(1)塩分

日本酒と料理酒は、主原料に米や米麹が使われており、アルコール度数も1度以上という大きな共通点があります。そのため、ベースとなる成分は同じです。

最大の違いは、「塩分」が含まれているかどうかです。料理酒には食塩が添加されていますが、日本酒にはそれがありません。

料理酒に食塩を加えるのは、嗜好品のお酒として飲めないようにするためです。これを「不可飲処置(ふかいんしょち)」と言います。

そのため、料理酒はお酒ではなく、「調味料」という扱いになります。調味料なので、酒税がかからず、未成年でも購入できます。

(2)甘味料・酸味料

料理酒は、塩分のほかに、甘味料や酸味料なども加えられていることが一般的です。1本を回し入れるだけで、手軽に料理の味を調えるために作られています。

また、原料に使われるお米にも違いがあります。

料理酒の場合は、日本酒ほどお米を磨き上げることはありません。お米の旨味がなくなり、調味料として使いにくくなってしまうためです。

(3)値段

日本酒と料理酒は、値段にもある程度の違いがあります。

日本酒は、原材料や製法といったあらゆるところに職人の技術が活きています。シンプルな原材料でも独特の深みを味わえるのは、長い間発酵させているためです。

職人の手で造られているので、本数には限りがあり、料理酒に比べると値段は高くなります。

また、日本酒に限ったことではありませんが、お酒の販売は酒類販売許可を取得した店舗でしかできません。それに加えて、1リットルあたり110円の酒税がかかります。

一方、料理酒の場合は、製造コストを抑え、流通しやすい原材料と製法で作ることを優先しています。酒類ではないので、酒税はかかりません。

【2】日本酒を料理に使うメリットとは?

日本酒と料理酒は、料理に使うメリットがそれぞれ異なります。ここでは、日本酒のメリット3つについて解説します。

(1)味が染み込みやすくなる

料理にお酒を使う大きなメリットの一つは、味を染み込みやすくするためです。アルコールが食材に染み込む際に、他の調味料や旨味も同時に閉じ込めてくれます。

ですが、料理酒には塩分が含まれているので、砂糖が食材へ染み込むのを邪魔してしまいます。

また、塩の浸透圧が原因で、食材が持つせっかくの旨味が溶け出してしまうこともあります。

できるだけ調味料を使わず、食材の旨味を活かして和食を作るときは、料理酒よりも日本酒のほうがおすすめです。

(2)食材を柔らかくする

お酒には、食材を柔らかくする効果があります。ビールやワインでも柔らかくなりますが、それよりも効果が高いのが日本酒です。

料理に日本酒を加えることで、食材が水分をキープする保水性が高まり、柔らかな食感になります。

料理酒の場合、塩分の浸透圧によって食材の水分が溶け出してしまい、硬くなりやすいというデメリットがあります。

食材を柔らかく仕上げたい場合には、日本酒がおすすめです。

(3)料理に上品な香りが加わる

料理にお酒を使うと、食材の生臭さを消してくれる効果があります。

アルコールを揮発する際に、食材の臭いを一緒に消してくれる「共沸効果(きょうふつこうか)」と、お酒に含まれる「有機酸」のおかげです。

そのため、日本酒と料理酒どちらでも生臭さを消すことはできます。

ですが、料理に上品な香りを加えたいという場合は、日本酒のほうが適しています。日本酒に含まれている糖類やアミノ酸が、加熱することで上品な香りに変化するためです。

【3】料理酒を料理に使うメリットとは?

料理酒を料理に使うメリット3つについて解説します。

(1)手軽にコスパよく味を調えられる

料理酒の最大のメリットは、手軽に味を調えられることです。

自炊している人は、みんながみんな料理上手というわけではありません。また、仕事と家事を両立していて、できるかぎり時間をかけずに料理したい人もたくさんいるでしょう。

料理酒は、自分で調味料を合わせる必要がなく、回し入れるだけで料理にコクや旨味を与えてくれます。

また、コスパがよく、近所のスーパーやコンビニでいつでも手に入ることもメリットの一つです。

(2)生臭さを消す

日本酒と同じように、料理酒にも肉や魚などの生臭さを消してくれる効果があります。アルコールの共沸効果と、お酒に含まれる有機酸のおかげです。

有機酸には、食材が生臭くなる原因の一つであるトリメチルアミン(TMA)を抑えてくれる働きがあります。

(3)煮崩れを防止する

料理にお酒を使う目的の一つに、煮崩れの防止があります。料理酒でも効果があります。

煮崩れは、熱によって細胞壁が壊されることが原因で起こります。ですが、食材にアルコールが染み込んでいると、細胞壁の結びつきが強まり、煮崩れしにくくなるのです。

日本酒と料理酒 調理でよくあるQ&A

調理するうえで迷うことが多い、日本酒と料理酒のよくあるQ&Aについて紹介します。

レシピに書かれている「酒」はどっち?

レシピの材料に、「酒」とだけ書かれていることがよくあります。その場合は、日本酒のことを指していることが一般的です。

料理酒でも代用できますが、塩分は減らして使いましょう。

前述の通り、料理酒は飲用できないように塩分が添加されています。レシピ通りに作ると塩辛くなってしまうので、注意しましょう。

料理に適した日本酒はどれ?

日本酒には様々な種類がありますが、料理に最も適しているのは「純米酒」です。料理にお米の旨味やコク、そして上品な香りが加えてくれます。

磨き上げたお米を使ったキレのあるお酒は、料理にはあまりおすすめできません。削られてしまったお米のまろやかさやコクこそが、料理の旨味になってくれるためです。

まとめ:日本酒と料理酒 違いを知って使い分けよう

日本酒と料理酒には、どちらもメリット・デメリットがあります。

日本酒は、食材を柔らかくしてくれるため、味が染み込みやすくなります。また、生臭さを消すだけではなく、上品な香りも加えてくれます。

あまり調味料を使わず、素材の風味を活かしたいときには、日本酒のほうがおすすめです。また、和食の腕前をワンランクアップさせたいときにも、ぜひ日本酒を使ってみて下さい。

料理酒は、自分で調味料を量らなくてもラクに味を調えてくれます。食材の生臭さを消したり、煮崩れを防止したりといった効果は、料理酒でも可能です。

料理があまり得意ではない人でも短時間で作れることは、料理酒の一番のメリットと言えるでしょう。

酒泉洞堀一では日本酒の人気銘柄から店頭では手に入りにくい珍しい銘柄まで多数取り揃えています。種類や価格帯も様々なお酒がございますので、気に入った1本を探してみてください。もし、飲みきれなくて余ってしまったら料理に活用して1ランク上の味を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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